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すごい写真じゃなくていい

 

すごい写真ってなんだろう。

 

誰も見たことのない絶景?

希少なシチュエーション?

 

 

人によってその定義は違うと思いますが

多くの人の感じ方に共通しているのは

"衝撃" や "驚き" でしょうか。

 

これまでに見たことのない真新しさを感じるから

魅力的なのかもしれません。

 

 

 

 

例えば、自分が写真展を開いたとして

 

1枚の写真を見て

1秒で「すごい!」と言って褒め称えられるより

 

じっくり10秒眺めてもらえる方が

うれしいかなぁと思ったりします。

 

 

 

すごい写真には衝撃があるから

感じるまでの時間も早い。

 

これまでの展示経験の中でも

お客さまの反応は、後者の方が多かったので

実際のところ私の写真は衝撃を与えるような

「すごい写真」ではないのでしょう。

 

 

 

 

写真で人を驚かせたいとは思わないから

すごいと言われる必要性は感じません。

  

 

あえて言うなら

現実味のある方がいいかなと思います。

 

レンズの効果やデジタル時代ならではの

自分好みの現像・編集を生かせば、

「まるで〇〇のような写真」など

衝撃を与えるように見せられるわけですが

 

現実世界の好きな瞬間を写しているのだから

私はそのままが一番いいです。

 

 

 

だからありのままに

自分の目に映ったものを撮り続けてきました。

 

それを撮った私の隣にいるような感覚に

なってくれたらうれしいなと思います。

 

 

自分の写真がどんな風だったら

喜んでもらえるのかは正直わからないのですが

 

私の場合、すごいかどうかよりも

被写体の魅力がダイレクトに伝わったとしたら

この上ない喜びを感じます。

 

 

 

 

 

 

SNS写真時代のリアルと本音①

「すごい写真じゃなくていい」

 

SNS写真時代のリアルと本音②

写真とアートの境界線

 

SNS写真時代のリアルと本音③

新しいは古くなる