![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=943x10000:format=jpg/path/sf083948174f69a4a/image/i35c0d55c86504bb2/version/1661006803/image.jpg)
すごい写真ってなんだろう。
誰も見たことのない絶景?
希少なシチュエーション?
人によってその定義は違うと思いますが
多くの人の感じ方に共通しているのは
"衝撃" や "驚き" でしょうか。
これまでに見たことのない真新しさを感じるから
魅力的なのかもしれません。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=943x10000:format=jpg/path/sf083948174f69a4a/image/ief959429e335c407/version/1661043524/image.jpg)
例えば、自分が写真展を開いたとして
1枚の写真を見て
1秒で「すごい!」と言って褒め称えられるより
じっくり10秒眺めてもらえる方が
うれしいかなぁと思ったりします。
すごい写真には衝撃があるから
感じるまでの時間も早い。
これまでの展示経験の中でも
お客さまの反応は、後者の方が多かったので
実際のところ私の写真は衝撃を与えるような
「すごい写真」ではないのでしょう。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=943x10000:format=jpg/path/sf083948174f69a4a/image/i6a7d8b664a99c3ed/version/1661006902/image.jpg)
写真で人を驚かせたいとは思わないから
すごいと言われる必要性は感じません。
あえて言うなら
現実味のある方がいいかなと思います。
レンズの効果やデジタル時代ならではの
自分好みの現像・編集を生かせば、
「まるで〇〇のような写真」など
衝撃を与えるように見せられるわけですが
現実世界の好きな瞬間を写しているのだから
私はそのままが一番いいです。
だからありのままに
自分の目に映ったものを撮り続けてきました。
それを撮った私の隣にいるような感覚に
なってくれたらうれしいなと思います。
自分の写真がどんな風だったら
喜んでもらえるのかは正直わからないのですが
私の場合、すごいかどうかよりも
被写体の魅力がダイレクトに伝わったとしたら
この上ない喜びを感じます。