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余りものではありません

 

ここ最近、「余白」について

ご質問を受けたり、話題に上がることが何度かありました。

 

 

 

みなさんは余白のことをどう捉えているのかな?と

気になって、インスタグラムのストーリーズで

アンケートを取ってみたところ

 

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「好き」39%

「むずかしい」39%

「どうしたらいいかわからない」22%

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という結果でした。

 

 

 

 

「好き」は、好意的であり・その扱いを

得意と感じている方もいるように思えます。

 

「むずかしい」は、苦手意識・不得意という自覚がある。

 

「どうしたらいいかわからない」は、

好き・嫌いという感情まで到達していなくて

その存在とはまだ距離がある感じ、でしょうか。

 

 

 

 

ちなみに、私は「好き」です。

 

 

多分、写真をやるよりずっと前から

好意的に捉えていたように思います。

 

 

写真を始めて間もない頃に、

誰かがコメントに書いてくれた

「余白の美」という言葉を知ってからは

ますます好きになりました。

 

日本美術や書道の中で使われる言葉のようですね。

もちろん、写真においてもそう表されることは

あると思います。

 

 

 

 

【余白】

 

字や絵などが書いてある紙面で、

何も記されないで白く残っている部分。

(小学館 デジタル大辞泉 より)

 

 

 

調べてみると、このように記されていました。

 

言葉の意味として、もちろん理解はできますが

余白を「好き」と感じている私にとっては

何か行動した後の残ったもの、余りもの

という感覚ではありません。

 

 

 

 

透明な被写体

 

こういう言い方が誰にでも通用するのかわからないけど

写真を撮るときの余白に対しては

そんなふうに捉えています。

 

 

主役となる被写体の配置や割合を決めるように

余白に対しても、それは同じです。

 

 

 

 

 

それにはやはり、意味や役割があって

抜け感、緊張感、写真の密度や重さを

表現することもできます。

 

単に余白がたくさんあればいいというわけではなく

その写真によって、気持ちのいい配分があるから

 

「むずかしい」「どうしたらいいかわからない」

という人が多いのもよくわかります。

 

 

 

レッスンの時には

ご自身の写真をお借りしてBefore ⇄ After の比較をしたり

視覚的に解説するとスムーズに伝わることが多いのですが

 

こういう時に、理論的な方が

受け取りやすい方もいるでしょう。

 

なるべく具体的な言葉でお伝えしたいけど

余白のように感覚的な項目に関して、

私にはまだまだ研究が必要。

 

 

オーダーメイドのプライベートレッスンでは

お一人お一人に合わせて伝えられるような

豊かな表現力をもっと磨きたいので

 

脳の中にも、大好きな写真以外の

余白を作った方が良さそうだと

思っているところです。