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自分だけの表現

 

インスタグラムでワークショップを開催していて

そこではじめて「定番構図」ということばを知りました。

 

SNSでちらほら目にしたような気もするけど

あまり気に留めたことがありませんでした。

 

 

メンバーさんから「定番構図から卒業したい」

という話題があり、、

 

それってどういう意味?と聞きました。

 

 

 

すでにどこかの誰かが撮ったような「定番構図」

有名な写真スポットでたくさんの人が撮っている構図を

そう呼んでいるそう。

 

 

「定番構図」も楽しいけど、

自分だけの構図で撮りたい

 

バリエーションを広げたい

 

もっとオリジナリティのある表現を

できるようになりたい

 

という声は絶えません。

 

 

 

私にはどのような形でお手伝いできるのか?

ずっと考えていました。

 

 

 

 

ワークショップでは

簡単に自己紹介をしてもらうのですが、

「写真をはじめて○年」と書いてくれた方がいて

私も同じように遡ってみて、そこでピンときました。

 

 

私が写真をスタートした時の行動と

その時の経験でベースになったものが、

みなさんとは少し違うのかもしれない…!

ということ。

 

 

 

 

私は究極の面倒くさがりで、、

迷ったり悩んだりしたくないのです。

 

写真をはじめる時、

簡単に確実に撮れるようになる方法を選びました。

カメラを手にすると同時に

マンツーマン形式の写真教室に通いはじめます。

 

 

 

・2012年9月 写真をはじめる

 買ったばかりのカメラを持参した1回目のレッスンで

 3ヶ月後の写真展に参加することになる

 

・2012年11月 作品決定太陽のしずく

 

・2013年1月 写真展参加★

 

・2013年9月 旅先の沖縄でご縁があり

 約半年後、個展を開催することになる

 

・2014年1月 写真展参加★

 

・2014年4月 個展「ひかりの箱」開催★

 

 

 

 

写真をはじめて、一年半の間に作品展示を3回。

なかなかアクティブな方かもしれません。

 

 

私にとってはとても貴重で良い経験でしたが、

はじめた時期・かけた年数、そこからの経験値が

誰にとっても良いというわけではないと思います。

 

生活のリズムやペースも人それぞれ。

自分に合った取り組み方がありますよね。

 

 

 

 

何か違いを見つけるとしたら、

"作品として発表する経験" を持っていることなのではと

気がつきました。

 

その数が多いとより良いかもしれないけど

それよりも、経験があるのとないのとでは

大きな違いがあると思います 。

 

 

オンライン写真展を開催しようと考えたのは

これが理由です。

 

 

 

 

 

といっても、私は日頃撮る写真の一枚一枚に

"作品" という意識はそれほどありません。

 

そういう直接的な感覚よりも、

自分の写真を見るために時間を作ってくれて

それを喜んでくれる人がいるかもしれない。

というイメージを頭の片隅に置いて

日々過ごしている気がします。

 

 

カメラを持っている時だけでなく

常日頃から、表現者としての視点や

目線を持つというベースがある。

 

それを培うのに

発表する経験を持つという選択は

シンプルで近道だったのだと気がつきました。

 

 

 

 

「表現者」ということばをあまり大きく、

特別なものとして捉えないでほしいのですが…

 

 

子どもの習いごとをイメージしてもらうと

わかりやすいかもしれません。

 

・試合があるから野球の練習をする

・発表会があるからピアノの練習をする

 

 

試合や発表会を開くのが目的というより

その過程にある、技術や表現力を磨くことが

体力と精神力も成長し、生きていく上での豊かさになる。

 

相手がいて、見にきてくれる人がいる方ががんばれるし

まだ見ぬ力を出せたりしますよね。

 

そして視野を広く持ち、視点が変わってくる。

 

 

表現力を磨くのに、発表の場がある方がいいのは

大人だって同じはずです。

 

そういう場がある人はみな「表現者」と

呼んでいいのではと思っています。

 

 

 

 

***

 

どこかの誰かの手の中で

大量に流れていく中の一枚

 

同じ被写体、同じような背景の組み合わせで

繰り返し撮り続ける

 

 

その中で自分らしさを探していくのは

できないことはないけど、

もしかしたら簡単ではないかもしれません。

 

 

 

背景のバリエーションを増やしていくのは

そう難しくないと思います。

それは写真力というより、行動力があればできる。

 

でもそれも、このコロナ時代に行動範囲が限られたことで

誰もがいつでも絶景ポイントに行けるわけではなくなりました。

 

 

どんな場所でも自分だけの表現ができるようになっていると

写真の楽しさは無限だと思います。

 

 

 

 

 

【 & 】

And minimal online photo exhibition

2022年3月1日〜3月14日

 

参加エントリー受付中(2021年9月30日まで)